羽生結弦選手 神演技① 2012年 世界選手権 フリープログラム「ロミオとジュリエット」
国民栄誉賞の授与が決定した、羽生結弦選手。
ソチ・平昌と2度のオリンピックで連覇を果たし
日本中が感動に包まれた今年2月でした。
この先ちょっと熱く語り過ぎて長話になりますw
「そんなこともう知ってるよ!」と言う方は動画の所まで読み飛ばしていただいて構いませんw
羽生選手は、ノービス時代から将来を有望視されていた、まさに天才少年でした。
管理人が彼のことを知ったのは、恥ずかしながら彼が既にジュニア選手の時。
ちょうど2010年のバンクーバーオリンピックで、多くの国民が浅田真央さんの演技に心打たれた約1ヶ月後のことでした。
オランダのハーグでジュニア世界選手権が開催され、羽生選手と村上佳菜子さんが日本人初のダブル優勝を果たしました。
その時羽生選手はわずか15歳。日本人選手としては史上最年少
日本人初の中学生ジュニアチャンピオン誕生の出来事でした。
この選手はとんでもないことになる、と鳥肌が立ったことを覚えています。
思えばこの頃から、彼のレコードブレーカーとしての人生は始まっていたようです。
(今度その時の動画も特集したいと思います!)
フランス ニースで起きた衝撃 〜伝説の始まり〜
さて、今回ご紹介するのは、羽生選手がシニア2年目に、世界選手権に17歳で初出場した時のフリープログラムです。
「ロミオとジュリエット」
世界選手権初出場にして銅メダルを獲得するという、これも男子日本人選手としては史上初の快挙でした。
スケオタの間でも「伝説」のプログラムと言われています。
原作ではロミオの年齢は16歳、ジュリエットの年齢は14歳だったんですね。
このプログラムを16~17歳のシーズンに当ててくるところ。
当時のコーチの阿部奈々美氏と羽生選手の戦略?がまさにドンピシャにハマりました。
ロミオの苦悩を、羽生選手の儚げな少年美が完璧に表現・体現していると思います
ちなみにこの同年、ユリア・リプニツカヤさんが同じく「ロミオとジュリエット」を演じられていて
その当時彼女は14歳でした。なんだか不思議なご縁を感じてしまいますね。
ちなみに…
2012年と聞いて、ピンときた方もいらっしゃると思いますが、この世界選手権が開催されたのは2012年3月26日から4月1日にかけて。
東北の大震災のジャスト一年後です。
羽生選手はどのような思いでこの大会に出場されていたのでしょうか。
それでは長くなりましたが、気迫の演技をご覧ください^^
なお、このイタリア解説者の方々の解説、ニコニコ動画のこちらの動画にて有志の方々の翻訳を見ることができます。
それでは海外の反応をご紹介していきましょう。2012年当時のコメントも混じっています。
なお、この動画からではなく、いくつか他の動画からもコメントをピックアップして翻訳しております。
海外の反応
・海外の名無しさん
この動画を見るのをやめられない。イタリアのコメンテーターはとてもラブリーだね。この神秘的な瞬間を見るたびにいつも、泣きたくなるんだ。
・海外の名無しさん
ロミオが乗り移ってる…
・海外の名無しさん
「17歳という若さで、この競技における芸術的表現を十分に成熟させられるチャンピオンはいない。我々は技術偏重で芸術性が欠如した若いスケーターの成長を見守らなければならい」、とかいう論調を見るたびに、私は彼らにこの動画を突きつけるの。Yuzuruの優雅さ、音楽的才能は並外れている。まだ17歳で、彼が学ぶべき事はたくさんある。けれど人は感情の奥深さを「学ぶ」ことはできない。それは、持っているか持っていないか、それだけのもの。Yuzuruはそれを持っている。
・海外の名無しさん
彼の銅メダルは金メダルだ。
※この時羽生選手は銅メダル、銀メダルが高橋大輔さん、金メダルがパトリック・チャンさんでした。
・海外の名無しさん
この演技は素晴らしい。これだけは言わせて、これ彼の衣装の中で一番好き。めっちゃロミオそのもの ^^
・海外の名無しさん
私にとってこの試合全体の中での一番のハイライトがこれ!!これほど魅惑的なものを長い長い間見たことがなかった。
そうね、ヤグディンのウィンター以来かしら。
※ヤグディン氏のWinterはこちらから
・海外の名無しさん
ハハハ、このイタリア人コメンテーターはまるで彼の母親で、とんでもなく可愛がってるような感じだね。「ああ、私のぼうや…よくやったわ!よくやったわ!」ってね!
・海外の名無しさん
すげえイケメンじゃん!
・海外の名無しさん
この演技を見ることができてとても幸運だ。彼が転倒から立ち上がった時、僕には彼が自分のためではなく、3/11の震災で被害を受けた人々(彼自身も含めて)に希望のメッセージを送りたかったんだと感じた。そのあと結弦は、彼が被災地に力を送るのだと考えていたが、それは間違っていたと語った。被災地の皆が彼に力を与えたんだと。なんて素晴らしい才能なんだ。
・海外の名無しさん
Yuzuru、イタリアがあなたを愛してる!とてつもないわ!あなたのロミオとジュリエットは素晴らしいわ!
※ロミオとジュリエットはイタリアを舞台にした作品です
・海外の名無しさん
彼がジャンプを跳ぶ時、まるで天使のように見える
・海外の名無しさん
どうして彼が激しく喘いでいるときに私も同じように喘いでいるの?どうして彼はこんなに愛らしくて美しいの。他のことが目に入らない。彼は私が今まで見た中で、最も美しい人。
・海外の名無しさん
彼の演技力はすばらしい。彼はスケーターであり、ダンサーであり…そして俳優でもあるのかしら?!本当に才能豊か。
このプログラムは一番のお気に入り。いつ見ても心奪われるの
・海外の名無しさん
転倒でさえも、このプログラムの感情とうまくマッチしていてすごく演技に溶け込んでいるように見える。Yuzuruマジックだね。
・海外の名無しさん
Yuzu愛してる!史上最高、そして最も情熱的なスケーター!彼を知ることができて本当に感謝してる。
彼は天からの贈り物よ。
この他にも、スペイン語、韓国語、イタリア語、中国語、フランス語など、あらゆる言語でコメントがあり、
語学力不足によりご紹介できないのが残念です。
ちなみに、この動画の中盤ステップが終わったあと、羽生選手が転倒する場面がありますが、
プログラムのテーマとも相まってその転倒のシーンですら芸術的だとするコメントが多数ありました。
しかもこの転倒のすぐ後、羽生選手はトリプルアクセル+トリプルトウループ
という超高難度技を軽々と決め
あまりの衝撃に会場全体がどよめいています。
今でこそ羽生選手をはじめ複数の四回転をバンバン跳ぶ選手が現れましたが
この当時はトップ選手でさえ四回転は一種類を1〜2回とぶのが主流の時代でしたので
トリプルアクセルは最高難易度のジャンプの一つ。
それを転倒直後にコンビネーションにして軽々と綺麗に着氷
その当時の衝撃たるや
フィリップキャンデロロというフランスの伝説スケーターで現解説者さんも
思わず解説中に笑ってしまうほどのものでした。
その他にも、イギリスの解説者の方が
彼はまさに氷上のディカプリオだ(プログラムのサントラがディカプリオ主演のロミジュリだったことから)
なんて仰ってたという逸話もあります。
そういった経緯もあり、この世界選手権の銅メダルをもって
羽生選手が名実ともにトップスケーターの仲間入りを果たした大会でした。
ちなみに管理人はこの当時生中継で試合を見ていたのですが、
緊張のあまりプログラム終了時には手先の感覚がなくなってました…
まだまだ語りたいことはありますが
とんでもなく長くなりそうなので今日はここまで!
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私もテレビで手を握り締めて見ていました、演技終わりには立ち上がって泣きながら
手が痛く成る程拍手していたのを覚えています。ロシアのEXでのTシャツロミオも
今でも時々見ます。
ユリア・リプニツカヤ選手の演技を見て開いた口が塞がらない程に、別な衝撃を受けましたよ。ジュニアの時は笑顔も見えて溌溂としていたのに、シニアに上がって押しつぶされてしまいましたものね、今は元気に解説をされていて良かったです。